はやぶさを待つ
国際宇宙ステーションに滞在中だった野口宇宙飛行士も、今日無事に地球へ帰還されたようですね。野口飛行士最新情報(公式)にも記載されました(ここ)。163日間もの長期滞在だったそうです。お疲れ様でした、などと言うのも失礼なような気がするのですが、他に言葉が思いつきません。
「はやぶさ」も
比べるのも変ですが、7年にも及ぶ「はやぶさ」の旅もいよいよあと11日となりましたね。Hayabusa Liveによりますと、とうとう地球との距離が500万kmを切ったそうです。
公式発表の軌道図を見ますと、太陽の回りを何度もグルグル回って、地球まであとわずか・・・という状況がよく分かります。
ここへ来て、と言いますか、「はやぶさ」プロジェクトに関わってきた方々からのメッセージが帰還特設サイトにどんどん掲載されています。おいそれと引用して感想を述べるなんて、とてもとても。ぜひ最初の「はやぶさ、そうまでして君は」から順番にお読みになってはいかがでしょう。
「おかえり」だけではなく
ところで野口宇宙飛行士にしろ、「はやぶさ」にしろ、「行った、帰った」ばかりに思わず注目してしまいますが、実際には何かの目的があって行き来しているわけです。
たとえばここには、野口宇宙飛行士がISS(国際宇宙ステーション)で行う予定だった実験が紹介されています。また、JAXAの「ISSとは」にも、
ISSの主な目的は、宇宙だけの特殊な環境を利用したさまざまな実験や研究を長期間行える場所を確保し、そこで得られた成果を活かして科学・技術をより一層進歩させること、そして、地上の生活や産業に役立てていくことにあります。
とあります。
どんな実験がなされ、どんな結果が出て、例えば身のまわりのどんなところに活かされているんでしょう。あるいはどのような新発見があったのでしょう。多分、知ってる人は知っているのでしょうが、なにぶん当ブログ管理人は不勉強ゆえ・・・これからボチボチ調べてみたいと思っています。
「はやぶさ」については、JAXAの機関誌JAXA'sの最新号(pdf)にも書かれていますね。
地球や月などの進化した天体では失われてしまった「太陽系が生まれたころの情報」がそのまま残っているのではないかと期待されています。
とのことですが、同じ記事の最後の方には
そして科学者は新発見を期待しています。宇宙を何億年も漂っているうちに、イトカワのサンプルには、いろんなモノが入ってきているかもしれません。「お好み焼き」のつもりで細かく分析したら、お好み焼きには普通入っていない、サラミやチーズといった「ピザ」の具材も入っているかもしれない。つまり彗星のチリだったり別のタイプの小惑星の破片だったりが混じっているかもしれないという期待もあるわけです。
〜略〜
個人的にはそんな期待もしています。
とあります。ウン、そうでしょうね・・・事前に想定もしていなかったような新発見に期待したいところです。
よく、「それを調べるとどんなことが分かるんですか?」という質問を目にしますし、それに対して「あんなことが、こんなことが」と答える科学者の姿もまた目にしますが、恐らく、「何が飛び出すか分からないから調べている」という一面もあるんじゃないでしょうか。恐らくそちらの方が最終的には重要だったり。
せめて勉強でも
「はやぶさ」帰還に合わせて、全国のあちこちで講演会やイベントなどが開かれるようです。ちょうど管理人の住んでいる広島県呉市では、「はやぶさ」の帰還に願いをこめてなる講演会があるそうです。こんな田舎町で、ありがたいことです。
その他の情報は「月探査情報ステーション」に少しずつまとめられているようです。
せっかく興味を持ったので、「おかえり」で終わりではなくて、もう少し調べてみようと思います。