日食を安全に

 2012年金環日食日本委員会というサイトをみつけました。ここの「2012年5月11日 緊急記者発表会」に挙げられている資料は、一度目を通しておいた方がいいなと感じましたので、簡単にご紹介します。

とにかく裸眼で見ないようにしましょう

 上記のサイトには、次のような注意が書かれています。詳しくはリンク先のpdfをぜひお読みください。

  • 日食中であっても、太陽を裸眼で見てはいけません。太陽の光は大変強いので、目に異常が起こるおそれがあります。「チラッと見てすぐ目を離す」ということを繰り返したとしても、ダメージが蓄積されてしまうからやめましょう、とのことです。
  • 雲が出ている場合、日食グラスを通すと太陽が見えないかもしれません。しかしその場合でも、裸眼で太陽の方向を見てはいけません。ふいに雲が途切れて、太陽を裸眼で直視してしまうおそれがあるためです。雲がある場合には、木もれ日やピンホールなどの間接的な観察方法にしましょう。
  • カメラを太陽に向けて写真を撮ろうとすると、手が震えたときに裸眼で太陽を見てしまうおそれがあります。ですから、初心者が日食中の太陽を撮影するのはやめた方がよさそうです。写真に撮るなら木もれ日やピンホールを利用しましょう。

 また、消費者庁からは、危険な日食グラスの見分け方について、「室内の蛍光灯を見て、一見して明るく、形がはっきりと見える製品」などを避けましょうという注意が発せられています。

 なんだか「あれもこれもダメ」みたいな感じがしますが、それだけ宇宙はスケールが大きいということですね。上記のサイトを参考にしていただきまして、安全に楽しく日食を観察しましょうね。


追記

 もう一点、忘れていました。「日食グラスと双眼鏡・望遠鏡の組み合わせ」も危ないのです。双眼鏡や望遠鏡は広い範囲から光を集めますので、日食グラスといえども光をさえぎることはできません。それどころか、燃えてしまったりもするようです。倉敷科学センターさんの動画をご覧ください。


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