日食の写真2012
みなさま、5月21日の日食はいかがでしたか?「日食写真にひとくふう のお話」に書きましたように、今回もピンホールを工夫して写真を撮りましたので、発表いたします。
準備!
今回も何かの型紙を作って、ピンホールにしようと思いまして・・・。まずは紙と工作道具の準備です。写真に示したように、龍の型紙と、穴を空けるための「穴空けポンチ」と木づち、そして穴に貼り付けるセロハンです。
前回の日食のときは、キリのようなもので穴をぐりぐり空けていったのですが、そうすると結構時間がかかるんですよね。今回は穴の個数が多かったので、ポンチと木づちでポンポン穴を空けることができて快適でした。
型紙はあと1種類、天使をイメージしたものも準備しました。
セロハン貼り付けまで完了したのが、次の写真です。
当日!
雲の中から太陽がなかなか顔を出してくれずにやきもきしましたが、日食の後半に何とか撮影することができました。
またしてもピンぼけ気味で恐縮です。天使の方は比較的いい具合に写ってますかね?緑色のハートがアクセントになっているような。龍の方は、太陽の像がうろこのようになることを期待していたのですが、どう見えますか?
他の方の面白いあれこれ
とまあ、このようにして、2012年の日食のひとときを楽しく過ごすことができました。ものすごく遠くにある月と、それよりはるかに遠くにある太陽が、一直線に並ぶ。想像してみようとするのですが、いつも気が遠くなってしまいます(例えばこの記事などご参照ください)。
インターネットは便利なもので、ちょっとクリックを繰り返すといろいろな画像・動画を見つけることができました。面白かったものをいくつかご紹介します。
これは今回の記事の天使と同じような発想ですかね?きれいに撮れていてうらやましいです。
- 木漏れ日のカチューシャ
いいですね〜これ。時間をぜいたくに使っていますね。
- 楽しい日食観察〜恋する日食〜
サムネイル画像から、もう引き込まれてしまいました。こういう考え方もあったか!と。
今回の日食は、地域によって金環食になるか部分日食になるかが違いました。その境目を探そう!という試みだったようです。これは「どこが切れ目なのかな〜」という素朴な疑問を調査したというだけではなく、太陽の大きさを精密に測定する試みでもあったようです。
同サイト内のプレスリリース第2号を見ますと、現在、国際天文学連合で採用されている太陽の大きさは、1891年に測定されたものなのだそうです(半径696,000km)。その後何度か測定があるようですが、
結構ばらついていますね。近年の測定値をプロットしてみると、次のようになりますが・・・(1891年の測定値は赤い横棒で示しました)。
うーん、数百kmぐらい変動していますね?こんなにしょっちゅう太陽の大きさが変わるんですかね?もっとも、約70万kmもあるものが±100kmぐらい変わるということは、割合でいうと0.01パーセントぐらいですから、そのぐらいは十分あり得るんでしょうかねぇ・・・?
なんていうことを思いました。解析には数ヶ月かかるそうですから、続報を気長に待ちましょう。